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野党第一党の支持率が8.1%なワケ

2017年02月02日 11:28

野党第一党様であるところの民進党の支持率が低い。すこぶる低い。

 二十九年一月三十日付の新聞記事によれば、政党別の支持率は以下の通り。

■ 与党
  • 自由民主党 41.7%
  • 公明党 4.2%

■ 野党
  • 民進党 8.1%
  • 日本維新の党 3.0%
  • 共産党 4.1%

 この政党支持率の元データは、産経新聞・FNN合同世論調査で明らかになった数字だ。
 産経新聞だけなら、まだ分かる。あそこは根っからの保守系新聞であるし、特定の分野の記事は素人が溜息をつきたくなるくらいの知識不足からくる素っ頓狂なものが上がってくることもしばしばだ。

 しかし、ここではFNNの名前も挙がっている。FNNは「フジニュースネットワーク」の略であり、お台場に本拠点を構えるテレビ局「フジテレビ」の持つニュース部門なのだ。さて、フジテレビと言えば、一時期は根っからの「左翼系放送局」といわれていた局である。かつての韓流ブームのころ、草の根ネット右翼による抗議デモの対象となった程度には世の中から『左寄り』と見做されているテレビ局と言えるだろう。

 よって、この世論調査は『右寄りでならした産経新聞と左寄りでならしたFNNが合同で調査した中立的な世論調査結果』といえるのではないだろうか。

※もっとも、フジテレビ自体が「フジ・産経グループ」というものに属しており。産経新聞とフジテレビは近しい関係にある。だが、ことニュースや報道姿勢に関して言えば、産経新聞とフジテレビの報道部門であるFNNはその極性が真逆というのも、また面白いと思うのだ。


 さて、せっかく冒頭に数字を出したので。政党支持率の話に戻ろう。

 この手の世論調査は主に電話などでかつ番号をランダムで決め、世論調査を行う。当然、ガチャ切りされることもあれば、罵倒されてなんの成果も得られないことも多い。

 古くは、直接新聞記者や報道員が電話をかけていた時期もあるようだが。今やコールセンタービジネスが一つの産業となっている以上、罵声や文句を言われるのは比較的賃金の安いスポットのアウトバウンドオペレーター(電話調査員)だ。哀しいね。

 そして、集計の結果に反映されるのは「電話に出て、わざわざ世論調査にタダで協力してくれた奇特な人」だ。
 政治的関心が高い人もいるし、低い人もいれば、冷やかしな回答を寄越す人まで様々いる……ということを心に留めてほしい。

 その上で出たのが与野党の支持率である。全部足しても100%にはならない

 つまり「支持政党なし」と答えた人間が結構な数いるということである。例えば、今の総理大臣は好きだが、自民党は嫌い。あるいは民進党は好きだけど蓮舫は嫌い。とかそういうどっちつかずな答えは、支持政党なしと分類される可能性が高い。

 さて、今日のテーマは民進党の支持率だ。

 8.1% たったこれだけ。最近仲良しこよしをアピールしている赤い政党こと共産党の支持率を足してようやく、12.2%になる。
 もっとも、日曜討論などで既に明らかになったように。民進党と共産党の共闘は「選挙以外ありえない」「連立政権を組むには党綱領が違いすぎる(つまり方針がまるで違う)」といった負の要素しかない。

 通常、野党第一党ともなれば今回の場合、民進党がちゃんと国会や委員会に出席し、蓮舫代表が掲げた「政局より、提案を」を前の国会で出来ていれば、20%くらいは取れていただろう。

 ではなぜ取れなかったか? 単純な話で、もう国民誰もが知っている民進党(旧:民主党)の「政局重視、テレビ映え重視、印象論でモノをいう、揚げ足取り、お前ら一体どこの国の政党なんだ?」といった醜態が有権者に広く知られてしまった点にある。

 主に、民進党の核心的な支持層である「団体職員」「公務員」「専従労働組合員」の内、団塊の世代が今までの民進党(民主党)を強く支えてきた。

 彼らは腐っても会社員(一部ちょっと違うのもいるが)であり、本人達いわく「私たちこそ普通の人」なのだそうだ。

 取り潰されなければ解雇もされない、団体職員。まず滅多なことでは解雇されない公務員。大企業の労組を司る専従労働組合員(給与は労組が払う)のどこが「普通の人」なのか、耳元で百万回くらい聞いてみたいが……まぁ、そういう考えの方がいるということで。

 この内、熱狂的に民進党(民主党)を応援していたのが、いわゆる「団塊の世代」だ。
 彼らが年金生活者入りをしてしまったとき、初めて気づいたこと(fact)が幾つかあったハズだ。それは次のようなものである。
  1. 定年後再雇用者はそれほど尊敬されてないし、給与も安い。若いやつに顎で使われることもしばしば。
  2. 子や孫を見ると、あの頃の自分たちより物質的には恵まれているが、若者は金銭的に全く報われていない
  3. 慌てて指標やグラフ、過去の繋がりから現状を読み解くと、分析の結果、民主党政権時代が数値的にいろいろ悪い
  4. 少子高齢化時代に「脱・成長」なんてやられたら結果として年金受給額は下がり続ける

 何事かと、地元の民進党支部や議員に聞いてものらりくらりと躱される

 もう、公務員労組の人間でもなければ団体職員の組合員でもない。まして大企業の専従労組職員ですらない

 よって若手の民進党員(または議員)から見れば、退役軍人が当時の階級章を盾に、ピーチクパーチク言っている様にしか聞こえない。民主党……今では民進党の選挙のやり方は『なにも考えず、国を変えるために戦略的に民進党の候補、比例代表では民進党と書いてくれ。レギオンであるあなた方、組合や連合の力で』だ。これは紛れもない事実だ。

 もちろん、民進党支持者の中に本当の意味での「普通の人」がいるのも間違いではない。

 しかし、民進党員はプライドが高く、総じて学歴が高く、経歴が華々しい。肩書だけはご立派なのだ。

 よって民進党員の中で普通の支持者というのは、四年生大学を出ていて大手企業に所属した経歴があってはじめて「普通の人」扱いしてもらえる。それ以下? 2級国民扱いがせいぜいだ。

 人材の層が限りなく薄く、自尊心が強い。自然と国民に対して上から目線になるのは、仕方ないと言えば仕方ない。

 ところがだ。さきほども挙げた様に、盲信的に民主党(民進党)を支えてきたのは、彼らが2級国民扱いをしている「短大卒、専門学校卒、高卒、中卒」の人々が、たまたま公務員や団体職員、専従労働組合員だった。

 トンだ誤算である。

 たとえば、そこらの民進党の地方議員(もちろん、経歴だけは立派だ)が道端の有権者をみたとき、学歴面でも経済面でも劣る彼らを、潜在的に民進党員は下に見る傾向があるのは事実(fact)だ。

 しかし、哀しいかな。政治的意識が高い団塊の世代は、NHKの国会中継をしっかりと画面に食いつく勢いで見聞きしているのだ。

 トンだ誤算である。

 
今や、社会的には強者というよりは、社会福祉(年金など)のお世話になる「弱者側」に立って民主党(民進党)の核心的支持層だった団塊の世代は、初めて「利用されていた。彼らは彼らのやりたいことをやり、私たちの方を向いていなかったのだ」と思う。

 特に、インテリ層や中堅所得層の支持者からすれば、裏切りに等しい

 自民党は話を聞くのに。発言の途中でヤジを入れ妨害するのは「民進党」じゃないか。

 内閣の閣僚が答弁しようとするとき、しばしば発言にかぶせてくるのは「民進党の議員」じゃないか。

 今国会の施政方針演説で、首相がなんども民進党に「中傷や批判ばかりでなく、提案を」と促したのに、なんだかトンチンカンなことを言ってるじゃないか。

 もう、私達団塊の世代をちゃんと直視してくれているのは、共産党か自民党くらいじゃないか――
 私たちは、この国の経済的・社会的発展を支えてきた。一党独裁を阻止するために連帯した仲間ではなかったのか――
 いま、民進党がとても遠くに感じる。お前たちはどこへ行き、誰のために働き、何をなそうとしているのか――
 そもそも、代表代行がたくさんいるってなんかおかしくないか。アカ特有のにおいがする

 現在、人口比率上。もっとも票を持っているのは、65歳以上の老人たちである。

 しかし、民進党の支持基盤であったリベラル層。つまり未来に期待を寄せる人々は、民進党が推し進めようとするシルバーファースト政策にはどうやら反対のようだ。

 人への投資を謳った民進党だが、例えば民進党サポーターズの中で熱心に活動する人を党の職員として、将来の候補者として雇用し、育てたことがあっただろうか。寡聞にしてそのような話は聞かない

 団塊の世代におけるリベラル層は、もっと社会保障に手厚く、教育に予算を割り振る政策を支持していた。
 憲法問題においても、より先進的かつ柔軟で「正しい」憲法改正を期待していた。

 現在の民進党はどうか。

 政策としては、露骨にシルバー層に寄った政策を掲げ。(さもこれからを担う現役世代や生徒や児童、子供は見えていないようだ)
 憲法に関しては一文字たりとも条文を変えさせない。その癖、自民党の憲法改正草案にばかり噛みつき、自分達の憲法改正草案を作ろうともしない。硬性憲法そのものであり、また憲法面では単なる保守である。

 もはや「普通の人」などどこにもいないのに、普通の人のための政治をすると言い切る。じゃあ、その普通の人はどんな要件を満たした人なのか。回答は一切ない。

 これらの事実の積み重ねが、野党第一党である民進党の支持率が8.1%まで「落ちぶれた」理由である。
 なお、現役世代の民進党員や民進党サポーターズの中にも、実際のところ比例代表で「民進党」と書くかは微妙だ。

 こんな声が、私の独自の調査(母数50くらい)で聞こえてきた。

 彼ら党員やサポーターズは、今がダメなら自分たちが内側から変えていけばいい

 そのように語る。

 私も、それが正しい姿勢だと思う

 しかし、各支部や本部、幹部にそれを受け入れる準備がなければ、むなしく響くか「でしゃばるな」の一言で、一蹴されてしまう。

 自民党が過去、下野したときに本当の意味での「普通の人」の声の受け皿として、無料で入れるサポータズ組織「j-NSC」を作った。ネットをつかう「現代の普通の人たち」「苦しんでいるひとたち」「なにかしたいけど、なにをしていいかわからないひとたち」を取り込んだ。

 それゆえに、今の内閣支持率があり、政党支持率がある。

 一方で、民進党サポーターに入った人たちは何を得たのだろうか?

 何も得ていない

 年額2000円を納めても、サポーターの管理は党員または各々の議員任せ

 熱心なところは、年額に見合った体験を得ているだろう。しかし、多くのサポーターは、民進党に何ら意見すら届けることができない

 年額2000円も取るくせに、自民党と同じような言論インフラや政治活動も出来ない。
 企業献金の大小? 政党としての歴史が浅い? そんなのは言い訳に過ぎない。面倒くさいからやらないだけなのだ。
 試しにあなたのブラウザで「民進党サポーター」と検索してみるといい。

 ヒットする最初のページで、民進党が年に2000円払って何をしてくれるのか。
 検索結果が、民進党のWebサイトが、教えてくれる。なお、党員になりたければ、年間6000円払えばなれるらしいが。
 サポーターの扱いを考えれば、一体なんのためになるのか、怪しいモンだ。

 ちなみに、単なる価格面で比較するなら、自民党員の党員会費は一般党員で年額4000円である。民進党より2000円安い。

 これが、民進党の支持率が8.1%まで落ちた原因のほぼすべてである。

 ちなみに、私は、未来主義者であり、議会制民主主義を支持している。そういった事情で、今の自民党は好きだが。あえて支持はしない。

 賢く、丁寧に、かつ与党や内閣が拾えなかった問題を提起し、時に国難にあっては協力し、どの層の国民も差別しない。
 そうした議会制民主主義を擁護する野党を応援したいと思う。

 党員に多様性があり、様々な経験や苦難を経て国民と共に歩む、与野党の枠を越え、国民と国の利益や福祉に全力で取り組むマトモな野党を強く望む

 多くの市民が、その役目は民進党にあるのではないか。その期待の数値こそ、政党支持率8.1%ではなかったか。
 民進党は変わらなければならない。民進党員だけが幸せを享受できる政治から、国民が幸せを享受できる政党に変わらねばならない。

 今の民進党は、かつて民主党(民進党)が弾劾した「昔の悪い自民党」の様になってはいないか。
 徹底的な、自己改革が必要だ。
 さもなければ、次の国政選挙が終わるころには、民進党という政党は消えてなくなってしまうだろう。
 変わらなければ、生き残れない。どう変わるかは、あなた達次第だ。

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