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AMD愛好家が語る、自作PC事情-2

2015年08月17日 00:39

前回-こちら

前回は、Intel、AMD、VIAそれぞれの製品傾向と各社の市場内シェアについて簡単に話した。

そこで、今回は簡単に三社それぞれの特色を話してみようと思う。

Intel - Intel insideがもたらしたオールラウンダー

Intelの強みは、PCのデファクトスタンダードとなっているx86アーキテクチャの特許を持っているところである。よって、他の競合二社に対して圧倒的に知的財産(IP)面での優位がある。これは、新しい世代のCPUを作る時に様々に便利な拡張命令を追加するのだが、競合二社よりも早く(あたりまえだが)実装し素早く市場へ供給することが出来る。

また、爆発的な普及による現金は、製品研究や生産ラインへの潤沢な投資にも繋がっているため途切れることのない新製品ラインを備えているのだ。

プロセッサの特性としては、シングルスレッド(一つの仕事)を爆速で実行するという典型的なアメ車の様な性格を持つ。特に、Core iシリーズは、表看板こそマルチコアプロセッサだが実態としては無理矢理縮めた直線番長が搭載されていると考えて間違いない。

一方で、プロセッサ性能を追求するあまり、CPU内蔵またはチップセット内蔵グラフィック性能については00年代までは「表示されるだけマシ」と呼ばれるほど貧弱であり、Intel内蔵グラフィックでオンラインゲームをしたいと言えばROでもやってればいいんじゃない……? こう困惑の返答を返さざるを得なかった。

現在のiGPUと呼ばれる内蔵グラフィックコアの素性は、時代と共に高まり続けるグラフィックス性能の要請にある程度答えた形には仕上がっている。上位クラスのCPUには、別なiGPUとして、Intel Irisや、Iris proと言ったそれなりにマトモに使えるグラフィックチップが組み込まれている。だが、そのクラスのシステムには別途、nVidiaやAMDのグラフィックチップや、ボードが組み込まれており、無用の長物となっているのが現状だ。

また、00年代中ごろに登場したIntel Atomプロセッサは、動く産業廃棄物の汚名を背負い続けつつもIntelの「勝つまで市場から撤退しない」の方針で、2015年現在は「タフな4コア省電力プロセッサ」と称賛される製品に成長した。

一個人が接する機会の最も多いプロセッサであり、いわばトヨタの様なものである。

AMD - 個性的な技術が集まった変態企業

現在のWindowsは、よほど特殊な理由がない限り32ビットアプリケーションと64ビットアプリケーションが同時に動くようになっている。このハードウェア的なアーキテクチャ互換性は、例えるならばディーゼルエンジンとガソリンエンジンが同居しているか、はたまた風力と原子力が同居しつつ互いに同じ出力を保っているのによく似ている。

x86アーキテクチャを進化させ、現在の形に導いたのがAMD64と呼ばれるプロセッサの実装である。これによって、PCのメインメモリーは32bit時代の最大4GBの壁を易々と超え、現在はノートパソコンでも最大64GBのメインメモリーを持つものが登場するようになった。

この複雑かつ、高度な仕組みを産み出し、人々にスーパーコンピュータ並の性能をもたらしたのがAMDのAthlon64シリーズであった。
AMDは、Intelが見ている地平線の先を多少粗削りでも良いから搭載する野心的な企業である。その緻密な設計は、どこかドイツ車を想像させるものがある。

プロセッサの特性としては、CPUコアを大量に搭載し分散処理させるマルチコアコンピューティングに舵を切ってきた。しかし、そのため多くのプログラムが直線番長のIntelプロセッサへの最適化を行っている関係で、もてるポテンシャルを十分活かし切るにはユーザーの工夫が必要という少々荒っぽいものとなった。

現在は、Intelに先じて投入したIntel抹殺兵器群Aシリーズプロセッサを中心に、業界第二位の座についている。また、自前でマトモなグラフィックスチップを作ることが出来る稀有なメーカーの一つとなった。
AMD Radeonと言えば、聞き覚えのある読者も多いのではないだろうか。

他方、00年代にチップ生産部門を売却し、半導体の微細化プロセスには関与しなくなったため、市場がAMDのチップを求めても供給が足りないと言う問題を抱えてしまった。もっとも、これは自前で生産設備を持っている時も起こっていたことであるから、些細な問題なのかもしれない。

一応、Intelと競合できる製品は一通り(サーバ用の高額かつ高性能チップは来年の登場を待たなければならないらしい)揃えている物の、受注がないためカタログに掲載されているだけの製品もチラホラあるのがこのメーカーの泣き所だ。

トリッキーなものを「当たり前に」持っていくこの企業では、今日も面白おかしい企みが進んでいる。

VIA - 組み込み王。しかし、民衆は彼を忘れつつある

VIAのCPUは、産業機械への組み込みに活路を見出した1990年代後半から一貫して省電力、省スペースにこだわってきた。
そのため、00年代前半は小規模サーバなどを中心に一部の自作PCユーザから好まれた。
さらに、00年代中頃には新世代省電力CPU VIA nanoを発表。その省電力性と供給期間の長さで、上位二社との差別化を図ってきた。

しかし、悲劇が訪れた。動く産廃ことintel Atomの来襲である。コイツは「電気ポットにもx86プロセッサを載せよう」と企む物量のIntelが投げやり気味に投入した新兵器だったが、それでも同じ性能ならコイツの方がnanoプロセッサよりもより少ない電力で動いてしまったのである。知る人ぞ知る「Nanoちゃん、ぼっこぼこ事件」とはこの件を指すことも多い。

未だに、組み込みを中心に厚い支持層を持っているが。一般のノートPCなどに進出する機会を失って久しい。彼のメーカーの復権にはいましばらくの時間と予算が必要だろう。
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